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これから飲食店を開業する方や飲食での独立をお考えの方必見!飲食ビジネスの基本から目からうろこの新常識まで、開業を成功させるための極意をお教えします
資金調達とは、総投資額をどこから用意するのかという計画を立てることをいいます。資金調達を計画するにあたって下記の手順で実施していきます。
1)総投資額を算出する(税込み金額で)。
「資金調達には様々な手段がある」を参照してください。
2)自己資金を決定する。自分が現金で用意できる金額
3)借入金額を決定する
算出式: 総投資額-自己資金=借入額
4)借入先を選定する。
前回ご紹介した日本政策金融公庫や銀行、農協、信用金庫、国などの金融機関を選び、借入金の限度額、金利、返済方法、自己資金額などの借入条件、借入先、申請手順について確認します。
返済計画とは、借り入れた金額を何年で償却するのか。また、毎年の返済額や金利、そして、返済年数(何年で借入金を完済できるか)の計画を立てます。
計画を立案する手順は下記の通りです。
1)金融機関が決定したら、返済年数、金利などの返済方法を確認します。
2)返済方法を決める
元利均等返済方式が一般的です。また、初年度から返済する方法と一年据え置きの方法があります。
初年度から返済するメリットは返済が早期にできることです。一年据え置きとは、借入金の総額の金利だけを一年払い、二年度から元金(借りた金額)と金利を 支払って行く方法です。この方法のメリットは、初年度に運営資金を蓄えることができます。二年後以降のキャッシュフロー(税引後利益と減価償却費をプラス した金額。企業としての収益になる)が楽になり、利益を安定的に出しやすくなります。
3)返済年数の決定
返済年数は返済年数の限度まで自由に借り手が選ぶことができます。昨今、飲食店の寿命は短くなっているため、業態によって返済期間を考えるのではなく、無理なく返済できる期間を考えることが重要です。 一昔前はリニューアルの資金を見込んで返済計画を立てるという考えもありましたが、それは経常利益で賄うか、改めて融資を受けることで賄う方が現在のトレンドには対応しやすいと思います。
4)返済計画の計算方法
・毎年の元金返済額=借入金総額÷返済年数
元金とは借り入れた金額のこと
・借入残額=初年度は借入金総額を記載し、
二年度から借入金総額-毎年の元金返済額
毎年返済するごとに返済額が減って行くことになります。
・毎年の支払利息=初年度の借入元本×利息
借入金残額に対する利息
・返済額計=毎年の元金返済+毎年の支払い金利
● 実際の事例を挙げておきます。参考になさってください。
1)資金調達
・総投資額:3000万円
内訳(工事費:1500万円/物件取得費:500万円/開業費:500万円)
・自己資金:1,000万円
・借入総額:2,000万円
・借入先 :日本政策金融公庫
・借入条件:金利=年利2% 返済年数=5年 返済方式=元利均等返済
2)返済計画
・毎年の元金返済額= 2,000万円÷5年=400万円
・借入残額=
初年度:借入総額2,000万円-毎年の元金返済額400万円=1,600万円
2年度:初年度借入残額1,600万円-毎年の元金返済額400万円=1,200万円
3年度:2年借入残額1,200万円-毎年の元金返済額400万円=800万円
4年度:3年借入残額800万円-毎年の元金返済額400万円=400万円
5年度:4年借入残額400万円-毎年の元金返済額400万円=0万円
・毎年の支払い利息=
初年度:借入総額2,000万円×金利2%=40万円
2年度:初年度借入残額1,600万円×金利2%=32万円
3年度:2年借入残額1,200万円×金利2%=24万円万円
4年度:3年借入残額800万円×金利2%=16万円
5年度:4年借入残額400万円×金利2%=8万円
・返済額計=
初年度:毎年の返済額400万円+毎年の支払利息40万円=440万円
2年度:毎年の返済額400万円+毎年の支払利息32万円=432万円
3年度:毎年の返済額400万円+毎年の支払利息24万円=424万円
4年度:毎年の返済額400万円+毎年の支払利息16万円=416万円
5年度:毎年の返済額400万円+毎年の支払利息8万円=408万円
以上が資金計画と返済計画です。
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