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2011年10月配信
みなさん「ノマド」と言う言葉を聞いたことがありますか? もともとは遊牧民という意味で、 オフィスにとらわれず、様々な場所で仕事をするスタイルの人々を指す言葉です。
ノートPCの高性能化やipad等のタブレット端末の普及で、今やオフィスに 行かずともほとんどの仕事ができてしまう環境が整いつつあります。 さらに今夏の全国的な節電傾向の中で、企業の中にはオフィス外での仕事を 認める体制を整備したところも多く、これが「ノマド」族をさらに増やす 結果になったようです。
飲食店にとってはこの「ノマド」をうまく取り込むことで、 アイドルタイムの新たな収益源を生みだす可能性を秘めています。 今回はこの「ノマド」を特集します。
今急増中の「ノマド」。彼らの代表的な活動場所の一つが飲食店です。コーヒー1杯で長時間居座り回転率を下げる困った客なのか?アイドルタイムに売上を生んでくれるありがたい存在なのか?「ノマド」を上手く取りこみ、お店の新たな収益源とするためのポイントを探ってみます。
◆どんな業態に向いているのか
カフェ業態は特にこのような「ノマド」」需要を取り込める絶好の業態です。カフェではなくても、昼間のカフェ営業の可能な店舗もあるかと思います。例えばイタリアンレストランやダイニングバーなどでも、昼間にカフェ営業を始めている事例もありあす。
ビジネスマン向けに場所の提供ということを考えれば、極端な話飲み物だけの提供でも成り立ちます。例えば居酒屋などで普段は夜だけしか営業していないお店でも、場合によっては昼間の営業も検討してみてはいかがでしょうか。
◆「ノマド」を取り込むことでどんな効果がある?
まずは今まで眠っていた時間帯に新たな収益をあげられる可能性があります。ランチ後のアイドルタイムを休業にしている店や、夜のみしか営業していない店も、「ノマド」向け営業を開始することで、新たな収益を加えることができます。
お店を閉めている間も家賃は発生しているわけなので、人件費等の経費以上の収益が見込めるようでしたら積極的に取り組むべきだと思います。
また、「ノマド」利用をきっかけにその店が気に入りディナータイムでも固定客となったり、口コミでお店の評判を広げてくれた等の事例もあるようです。「ノマド」向け営業は新規客の獲得や、固定客化のきっかけとしても有効かと思います。
◆「ノマド」向けのプランを作ろう
例えば時間制でコーヒー飲み放題など、「ノマド」が安心して利用できるプランを作ってみるのもいいでしょう。アイドルタイム限定にすればピークタイムに居座られて回転率を下げる心配もなくなります。
また、意外と食事をかねてちょっとPCをチェックというような需要もあります。軽食を用意することで単価をあげることもできるでしょう。
◆無線LAN環境と電源の整備が必須!
「ノマド」族の求めているのはPC等で快適に仕事ができる環境です。仕事をするうえではメールのやり取りや情報収集などインターネットに 接続できる環境は必須です。無線LANと言って、店内のどこでもインターネットに接続できる環境を整備することは必須です。さらに各席に電源があればなおいいでしょう。
◆告知をしっかりとしよう
せっかく「ノマド」向けに営業を始めても、そのことが伝わらないと集客はできません。無線LAN環境が整備されていることやノマド向けプラン(ドリンクバー、軽食など)の存在などを、店頭にわかりやすく表示しましょう。もちろんチラシやホームページ等でもしっかり告知しましょう。
以上急増中の「ノマド」需要をどう取り込むかを考えてみました。新たな収益源となるよう積極的に挑戦してみてはいかがでしょうか?またこれから開業される方も、このことを念頭に自店のプランを練ってみてはいかがでしょうか?
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